2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧
古川氏が「隣の町にも立派な平安仏像があると。国の重文になっとると」と言い、海辺を進んで志摩町内へも案内してくれた。「その寺は前にも行ったから大体場所は分かっとると」と言いつつ、二度も道に迷い、地元住民に尋ねてようやくたどりついてみると、な…
古川氏が、「山の上にもええ仏像があるて」と言って案内してくれたのは、雷山上の千如寺であった。 一般には大悲王院と呼んだ方が通りがいいらしい。天平時代にインドからの渡来僧によって創建されたとの伝承をつたえるが、もとは山岳信仰に発する行場として…
古川氏が、「最近修理されたばかりやから新しく見えるかもしれん」と指さす先に、長身の如来形の立像が安置されてあった。 大法寺本堂内の脇間にあり、どうやら本尊像ではないらしい。聞けば、もとは境内の小さなお堂に安置されていたという。古川氏は本堂の…
そもそもの始まりは、私の奈良大学時代に遡る。その頃親しくし、共に奈良の古寺巡りも重ねた同級生に九州出身の古川秀幸氏がいた。下宿をしょっちゅう行き来し、比叡山や高野山にも登った。 同じ文化財学科だったが専攻は異なり、私が仏教彫刻史であったのに…