2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧
九州は古仏の多く伝わる地である。既に知られた名像もあれば、人知れずひっそりと佇む仏像もある。幾つかの書物にて紹介がなされた像だけでも数多いが、従来とは異なる視点に立てば、なお多くの未見の古仏たちが浮かび上がる。九州にはそうした仏像が少なか…
仏像彫刻史を学び実例を訪ねるなかで、よく似た仏像、親近性をもつ仏像などをしばしば見かける。同時期に同一環境にて前後して造立された仏像であれば、作風や様式の面での共通部分も多いし、同一作者または同系列作者の手になる場合もある。古像や前代の作…
昔、国東半島の屋山と両子山にかけて天狗が常に往来し、山火事があってどうしても消火困難なときには天狗に頼んだという。その呪験によってたちまち鎮火したので人々は天狗をうやまい礼拝した、という伝承がある。 この天狗の事を「太郎天狗」と土地の人々は…
国東半島の六郷の山並みは、山岳の多い日本の風土ならばよく見られる地形である。そこに仏教が流入し修験道が栄え、六十余の寺でらが各地に建てられて一つの宗教圏を成したが、その前提として当地が両子山を中心とするひとつの山系に連なっている事が挙げら…